生きていると、不思議なつながりがあるものだなぁ…と思う出来事もありまして。

最近撮影を通じて仲良くさせてもらってるミュージシャン “夕日ビール” の須田さんからお誘いいただき、横浜の青葉区にある “食堂 poco” を訪れた日のこと。

JR成瀬駅で須田さんと合流し、フリーマーケットが開催されている poco へと車を走らせる。緑の樹々が丁寧に植えられ整った道をしばらく走ると、温かな木の色が印象的で素敵な雰囲気の建物が見えてきた。

車をお店の前に止め、緑に囲まれた外のお庭エリアに目をやると、数人の男性がくつろぐ姿が目にとまった。1ヶ月ほど前に夕日ビールフォトセッションの時に初めて会ったハルさん、ジャッキーさん、チカちゃんだ!思いもよらぬ再会に心も自然と弾みだす。

立ち話をしばししてお店の中へ入る。店主のいくちゃんと初めましてのご挨拶をして、店内を見回すと1番奥のスペースに何やら見覚えのある顔が。

なんとそこで出店していたのは、10数年前に出会ったイラストレーターのさぶちゃんでした。突然の再会(!)に驚きつつも、人生の旅をめぐりめぐって、こうしてまた再会できたことを本当に嬉しく感じた瞬間でした。

実はこの日の2週間くらい前に自分が投稿した映像がきっかけで、ハルさんやジャッキーさんとさぶちゃんがつながっていることが判明して(この時もとても驚いた!)、「そのうちどこかでばったり会いそうだね〜」なんてやりとりをさぶちゃんとしていたんですが、まさかこんなに早く会うことになるとは。

さぶちゃんと初めて出会ったのは、相模原にあった古道具屋 “All Tomorrow’s Parties” がきっかけ。たまたまふらーっと国道16号線を自転車で走っていると何やらこのエリアには似つかわしくない異質なムードの漂うお店が見えてきて、その佇まいと名前に魅かれ(なんといってもあの “The Velvet Underground” の曲名ですから)入ってみると、そこはオーナーのセンスが全開な、とてもエキセントリックな古道具屋だった。

もう12、13年前になるのかな? そこに働きに来ていたうら若き女の子がさぶちゃんだった。

どんな話をしたのか、今となっては忘れてしまったことも多いけど、さぶちゃんはとても気さくに、明るく話しかけてきてくれたことははっきりと覚えていて、ATP に行くのは楽しかったような記憶が残っている。(当時自分がやっていたバンドのライブ音源CDRを渡したら聴いてくれて素敵な感想を言ってくれたのはなんとなく覚えている笑)

当時のさぶちゃんの描く絵がとても好みだったから、自分の徳島時代、steelband PENDRE でイベントを打つことになった時、フライヤーデザインをお願いできたら素敵なんができそう!と思い、バンドメンバーにさぶちゃんのイラストを見せたりもしたなぁ、そういえば。(地産地消でいくことになり、それは実現しなかったのだが。)

こう綴っていると懐かしい思い出が広がってくる。さぶちゃんとの話の中でめちゃめちゃ素敵だなぁ…!って感じたことがあって、それは「ここに働きにくるのが毎日楽しみ」ってきらきらした顔で言っていたこと。その言葉を聞いて、本当に素敵だなって感じた。当時は自分も含め、家族にも、周りにも、仕事が楽しいなんていう人は全然いなかったから。楽しんで働いているさぶちゃんの存在はポジティブに心に響いたし、温かな気持ちになったし、自分もそうなれたらなって思っていた。

そんな出会いから多分1年後くらいかな? 自分は徳島へ旅立ったので、その後 ATP を訪れることもなく、さぶちゃんと会うこともなくなり、彼女の活動は SNS でちらりと見て知るくらいだった。



っていう思い出の中で輝いていたさぶちゃんとまた会える時が来るとは全く想像していなかったから、このサプライズな出来事がうれしすぎて今こうして書いています。

なんか全部つながってるものだなぁ…って。あらためて。

音楽やカウンターカルチャーに魅せられてきたことだったり、徳島へ飛びたくさんの友やスティールパンと出会ったことだったり、帰郷してものづくりに没頭する日々だったり、写真や映像を撮り歩いた毎日だったり、それら自分が体験してきたことすべてが今につながっていて、実らなかったと思えるようなこともどれも無駄ではなく、すべてに意味があったように感じさせてくれる出来事だったから。

いちばん新しい出会い、それが懐かしい再会につながっていた。

ご縁をたどり、ずっとずっと道を進んできたと思っていたけど、なんだか円を描いて帰ってきたようでもある。そんな感覚。

久しぶりに会ったさぶちゃんはあの頃から変わらずずっと絵を描きつづけていて、昔から素晴らしい絵を描いていたけど、それが深化して、自分のオリジナルなスタイルがあって、まさにアーティストだった。自分の中でアーティストっていうのは、まだ開かれていない扉を開いていく人かな? また会う日が来たら、その時はゆっくりとこの10数年の話を聞かせてほしいな。(この日ゲットした作品集もスタイル全開でナイス!)

食堂 poco は面白い人がたくさん集まるめっちゃ素敵な場所だった。店主のいくちゃんのお人柄そのものなんだと思う。フリマの日につきこの日はご飯をやっていなかったから、また今度、ご飯を食べてみたい!って凄く思う。でもでもなんと、9月で閉店してしまうとのこと…。それまでに食べに行けたらいいなぁ。

ハルさんとジャッキーさんの家にも連れて行ってもらって、この地域の雰囲気を感じられたこともうれしい時間だった。”横浜” っていうと都会・街のイメージが先行してしまうけど、そういった場所だけでなくて、自然が多く、静かな時間の流れている場所もあることを身をもって味わえた。ハルさんちではみんなでレコードや夕日ビールを聴いて、お子さんがとってきたというカブトムシを見せてもらった。ジャッキーさんちでは竹林をゆらす風の音と鳥の声を聴きながら家のまえの畑になっていた野いちごとミニトマトを食べさせてもらった。

夜になり、須田さんハルさんと夕飯を食べにいく道すがら、この日よく耳にした “青葉台” とか “藤が丘” という言葉がぽんっと頭に浮かぶ。この響き、確か別の誰かから聞いたことあったよなぁ…って、記憶をほじくりかえして心当たりのある友にメッセージしてみたら、なんと彼の故郷がまさに青葉区のこのエリアだった。

その彼、アッキーは徳島・神山の奥地、江田集落の棚田でお米づくりをライフワークにしている友で、移り住むためにあの日降りたった徳島駅で初めて会った人だ。はじめましてで話をすると、なんと神奈川出身でしかも同い年だった。仲良くならないわけはなかった。アッキーは優しくて、いつも話を聞いてくれて、精を込めて手がけたお米 “エタノホ米” を毎年送ってくれる。やわらかだけど、ゆるがない信念を持ちずっとずっと田畑に立ちつづけている、芯のとおった男。

「うわー、アッキーの故郷ここなんだぁ!思いがけず来られて、しかもその場所に暮らしている素敵な人たちとまた会えていい1日だったなぁ…」なんて思いながらやりとりをしていたら、なんと彼の実家が 「poco から5分以内、通っていた幼稚園なんて10秒だよw」っていうことが判明。これにはたまげました。笑

世界というものがとてつもなく狭くなる瞬間って、人生に時折訪れます。こういう不思議なことはこんな風にあれこれと書かず、心のうちに秘めてそっとしておくのがいいんだよって、そんな思いもあるんですが、ついつい話したくなってしまいました。

ただ偶然に偶然がかさなっただけかもしれないけれど、こういう偶然はわくわくするし、自分にとっては生きることの醍醐味でもあるので、偶然、大好きです。

通り過ぎてしまう人の方が圧倒的に多い日々の中で、何の因果か、つながりが生まれるってすごいことだねって、純粋にそう感じるんです。

だから、これからも人との出会いを大切にして生きていきたいと思っています。

この道の先は、またどこか懐かしい場所につながっているのかな。

空や野花を眺めたり、風の匂いを感じたりしながら、ここからまたゆっくりと歩いていこう。





終わりまで読んでくれて、ありがとうございます。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

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