スティールパン&パーカッションユニット “まいたぺ” の2人の生徒さんたちによるスティールパン・グループ “pangie” のライブがあるということで立川へ行ってきました。

立川へ行ったのは何年ぶりだろう?もう10年以上前、高円寺の仲間とバンドをしていた時は、立川のスタジオ・ペンタをよく使っていたなぁ。昭和記念公園にもたまーに行っていたね。ああ、それで思い出した。愛犬レオを連れて家族で昭和記念公園へ行ったのが最後か。いつだろ?まぁ、だいぶ久しぶりってことだ。

もともとそんなに探索したことのない場所ではあったけど、数年ぶりに降り立ってライブ会場まで歩いた道はとても綺麗に整備されて雰囲気がよく、立川ってこんなだったっけ?と思った。

pangie の出演する会場はサンサンロードという道の先にある緑町公園。”立川いったい音楽まつり” というイベントが開催されており、街の所々に小さなステージが設営されている。音楽が色んな方角から耳に流れ込んでくる。スーッと一直線に気持ちよく伸びた道には瑞々しい樹々が整った姿で植えられており、オレンジ色のモノレールが時折上空を走ってゆく。前日に降っていた雨はあがり、空は曇り。目に写りこむコンクリートと樹々の緑のバランス感や、ごちゃごちゃしていないすっきりとした景観もあって、なかなか居心地のいい場所だなと感じた。

 

 

 

 

 

 

 
緑の道を抜けて緑町公園に着くとたくさんのスティールパンとメンバーのみんなを見つけた。
まいたぺと1ヶ月ぶりの挨拶を交わし、出番まではまだ時間があるので、機材を準備しながらその時を待った。今回はゲストでさねちゃんも来ていて、5年前くらいに吉祥寺で初めて会って以来、だいぶ久しぶりに会えた。

演奏していた和太鼓のグループが終わるとパンジーのみんなはセッティングへ。たくさんのドラム缶がステージ上へ運ばれる。この “セッティング” の時間が自分はなぜだか好きだ。

 
ステージ周りでちょこちょことスナップ撮影をしていると「まさくーん」と後ろから声が。振り返ってみるとこれまた久しぶりの、数年前の Waiwai Steel Band 高松ライブぶりのあっこさんがいた。全く予想していなかったことが起こると頭が出来事に追いつかなくなることがある笑

挨拶を交わしていると小さな女の子が勢いよく足元に抱きついてきた。誰だろう?全然知らない子だ、と思ったら娘ちゃんだった。人懐っこくてとても可愛い。自分が人懐っこくできるタイプではないからか、人懐っこい子は大好きだ。steel trio Triplet のかおるちゃんやしまじろうさんも来ていたんだけど、娘ちゃんはしまじろうさんを気に入ったようで一緒に虫を探したりして楽しそうに遊んでた。

ライブが終わったあとは自分も一緒に遊んだ。虫が大好きな女の子。セミの抜け殻を見つけては大人たちに引っ掛けて遊んでた。ダンゴムシをたくさん捕まえたり、素早いハエをひょいと捕まえたり。捕獲のセンス、キラリ光る。

 

 

 
地面に止まったハエを余裕で捕まえる。
ご満悦。
 

 

まいちゃんのことが大好きだそうで、全身でラブを表現○
 

 

 

 

ちっちゃな子の持つ元気なエネルギーに大人たちはみんな笑顔とパワーをもらっていました。
ありがとう✳︎

こうやってライブの現場を訪れたりすると思いがけず色んな出会いや再会があったりする。

自分も音楽活動やスティールパンを通じて、たくさんの繋がりを与えてもらってきた。
そんな出会いの連続の中で、いつの頃からか、周りには優しく素敵な人たちがたくさんいてくれるようになった。それはお金では決して買うことのできない、人生が与えてくれた宝ものだと思う。

だから大切にしたいし、自分が受けとってきた豊かさがどんどん身の回りに広がっていけばそんないいことはないなと思う。

高校生のとき、国語の先生が何気なく言っていたこんなことをずっと覚えている。
「何か楽器をひとつやっていると、一生の宝ものになりますよ。」

プロだとかアマチュアだとか、そういったことは関係なく、あの時先生がぽろっと言っていたこと、ほんとにそうだなぁと感じる。

世界にはたくさんの楽器があるし、やってきた楽器は数えるほどだけど、スティールパンという楽器には、そしてスティールバンドという体験には楽しさや喜びをくすぐる特別な何かがあるように思う。こればっかりは何かのきっかけでやってみないとわからない。自分のことを思い返してみても、ほんのちょっと人生のボタンがかけ違っていたら、全くパンとは縁のない人生だったと思う。

もうひとつ覚えていることがあって、それは先に書いた数年前のワイワイ高松ライブでのあるシーン。
ライブ中、曲間にお客さんの1人がメンバーに「どうしてスティールパンを弾いているんですか?」と訊ねた。メンバーは1人ずつ答えて、色んな言葉がでてきたと思う。言葉でなく、音で答えた方もいた。その中でも印象的で自分の中にずっとなぜか残っている言葉がある。それは「スティールパンは人を幸せにする楽器だからです」という言葉。いくつかの答えがあった中で自分はなぜこの答えをはっきりと覚えているんだろう…?わからない。けどきっと共感する何かをその言葉の中に垣間見たからなんだろうなぁ。

「人を幸せにする楽器」かぁ。素敵な響き。

pangie のみんなの初々しい音を聴いて、色んなことを思いだしました。
もしかしたらライブステージに初めて立った方もいたのかな。どんな心地だったかな。わからないけど、きっと記憶にはっきりと残り続けていくシーンのひとつになったんじゃないかな。

やっぱりスティールパンって大勢でプレイするのが楽しいね。家に帰ってスナップしてきた映像を観たり、繋げ合わせたり、音をじっくり聴きなおしているうちに、なんだかまたスティールバンドでギターパンを弾きたい気持ちがちょこんとでてきたよ。

まいたぺ、pangie、会えたみんな、
よい1日をありがとう ✳︎

 



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