Photo by DAISUKE KOBAYASHI(Shine a Light)

徳島県最南端の地、海部に暮らしているシンガーソングサーファー Sala Térras の映像を撮影させてもらいました。

Salaちゃんと会うのは実に3年ぶり。

2021年夏にSalaちゃんのホーム、那佐を訪れる機会があり、彼女の友人らがたくさん集まった庭で「Gypsea Woman」や「Sea Song」など何曲か歌ってもらった。その時聴かせてくれた曲の中に「Yoake」という初めて耳にする歌があり、どこか懐かしさを感じるその歌の響きが深く胸のうちに残った。

旅から帰った後、その時は一節しか歌われなかった「Yoake」を全て聴いてみたくて、Salaちゃんに「Yoake」のデモ音源を送ってもらった。同じ時期の新曲「Mahalo Ke Akua」の音源も一緒に送ってくれた。その新しい2曲からは今までのSalaちゃんの曲たちとは(上手く説明できないけど)どこか違う響きを感じた。とても好きな歌になった。

手渡してくれたアルバム『Gypsea Woman』(2015 Released)と一緒に毎日のように聴いていた。次に徳島へ行くときが来たらこの大好きになった歌たちの映像を撮らせてもらいたい、という想いがいつしか胸のうちに芽生えていた。

それまでは季節に一度くらいのタイミングで徳島を訪れる機会がやって来ていたのだけれど、今回は自分の内側のリズムともかみ合わず、なかなかその時はやって来なかった。

そんなこんなで那佐で会ったあの日からあっという間に3年の月日が経っていた今年の夏、神山の友人ケンタから彼のバンド “Spring Siesta” の高知ライブでベースを弾きに来ないかというお誘いがあった。迷うことは色々とあったけれど「よし行ってみよう」という気持ちになった自分は行くことを決めた。ライブは徳島・神山と高知・四万十の2本。やっとやってきた徳島行きの機会、Salaちゃんにも連絡をしてみたらなんと同じく四万十 Forest Jam に出演することがわかった。神山ライブも一緒だった。なんだかいい流れの予感。

神山 Little Indigo Village で 3年ぶりに会ったSalaちゃんは変わらずの素敵な笑顔を見せてくれ、お日様をたくさん浴びた肌はこんがりと茶色に焼けていた。Salaちゃんステージの後半には Spring Siesta もジョイン。「SunShine」と「Beautiful Tonight」、新曲「愛の水の中」を一緒にプレイすることができた。「SunShine」はとくにこの3年の間散歩しながらよく聴いていた曲だったから、後ろでベースを弾きながらじーんとひとり感動していた。幸せだった。

いい波に乗って一路四万十へ。大自然の中、カラフルに彩られた素敵なステージに立たせていただき、ここでも Sala & Spring Siesta で2曲プレイできた。夜にはみんなで火を囲んで暗闇のなかまったりと過ごすいい時間。暑くもなく、寒くもなく、快適に過ごせる気候。ほんといい天気に恵まれた。

流れのまま、ずっと再訪したかった海部へ。やっと辿りついた。Salaちゃんに歌ってもらいたい歌やイメージはたくさんあったけど、限りある時間のなかで3曲の歌を撮影させてもらった。3年の間にたくさんたくさん聴いた「Mahalo Ke Akua」、ライブで一緒にプレイした新しい歌「愛の水の中」、そしてアルバム『Gypsea Woman』の最後にシークレットトラックとして入っている「Baby I Love You」(これ、かなり貴重。隠れている曲だけど、素晴らしい愛の歌。大好き。)

ケンタも海部に来てくれて2人のサーフィンに同行したり、大ちゃんの散髪にも立ち会えたり(Salaちゃんは美容師でもある)、息子アランとの日常も垣間見られたり、みんなで晩御飯をかこんだり。

自分の旅は自分1人では何にもできず、いつも友たちがいてくれるから旅ができている。こうしてまた海部に来られて、ずっと想っていた撮影を叶えられたのも快く歌ってくれたSalaちゃんや会ってくれた友たちひとりひとり、みんなのおかげです。いつもありがとう。

Salaちゃんの海が見えるアトリエ Casa Nasala や CASA BLANCA STUDIO
ほんとうに素敵な場所だなぁと改めて感じた。ここから生まれくる歌をこれからも楽しみしています。

今回の旅で色々と話を聞かせてもらって嬉しかった。知らなかったことを知れた。彼女の歌がどこからやってくるのか、もっと知りたいとも思った。だからまた、近いうちに来られたらいいな。

海部という美しい海の街に育まれた Sala Térras の美しい歌声がどこまでもどこまでも響きわたってゆきますように。
 
 

 

 

 

 




 
 

▲ 冒頭に書いた2021年夏のこと

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